どうも、ぺいぞー(@diycampb)です。
収納時にはA4サイズに収まり、軽量で、料理もしやすい焚き火台が欲しかったのですが、なかなか丁度いい物が見つからず自作することにしました。
ホームセンターで購入できる材料のみで作製しましたので、みなさんのDIYの参考になれば幸いです。
目次
自作焚き火台の構想
僕は、最近はザックに荷物を詰め込む、ソロキャンプのようなスタイルにハマっており、とにかく軽量な焚き火台が欲しいと思っていました。
荷物を減らそうとすると極力焚き火のみで調理したいと考えますよね。
しかし丁度いい市販品が見つからなかったり、あっても高かったり、人気が出すぎて手に入りにくかったりで、納得のいくギアを手に入れられずにいました。
今回の自作焚き火台の構想は以下となります。
自作焚き火台の完成品とサイズ
まずは完成品の写真です。
A4サイズ収納の軽量コンパクト
ザックのメインポケットには、背中側に大きな薄いポケットがあることが多いと思います。このポケットに入る収納サイズというのが大前提です。(A4サイズ:210×297mm)
更にA4サイズに合わせることで、ピッタリの収納ケースも入手しやすいです。
重さについては部品点数や材料の厚さ&太さを抑えるしか無いので、できる限り単純構造なものにしました。
料理がしやすい構造
僕は今はキャンプにガスのバーナーを持っていくことはほとんど無く、極力調理は焚き火で行います。
いままで何個かの焚き火台を使用してきて、最低限、強火弱火くらいの火力調整ができる構造が良いなと思って構想を練りました。焚き火台の火力調整は五徳や網の高さで調整する構造が基本かと思います。
丈夫で長年使える
どうせ作るなら長く使えるものがいいのは当然です。できる限りシンプルな構造にすることで壊れにくくなると思いますので、今回ネジなどは使っておらず、最低限の構造にできたかなと思います。
軽量コンパクトの自作焚き火台材料
材料についてはすべてホームセンターで入手しました。
【材料】
・ステンレス丸棒:直径4mm×長さ1000mm 3本
・ステンレスパイプ:内径4mm×長さ1000mm 1本
・ステンレスメッシュ:32cm×24cm程度粗さはお好み
・ハトメ:内径4mm 4個
・ダイソー水切りスタンド:2本
・銀ロウ
・銀ロウ用フラックス
1台だけ作製する場合、あまりコスパは良くないです。コスパ優先の場合はロウ付けしなければ安く済みます。その場合はステンレス丸棒を1本減らします。
軽量コンパクトの自作焚き火台作り方
作り方を細かく記載していきます。必要な工具なども記載してきますのでご参考ください。
基本構造作製
まずは基本構造を作製していきます。
最低限、基本構造まで作製すれば焚き火台としてはたぶん使えます。ロウ付けも必要ないので簡単です。
ステンレス丸棒を切断
ステンレス丸棒1mの物を60cmと40cmに分断します。2本とも同じです。
僕は賃貸のため近所迷惑にならないよう、金ノコで切断しました。大変なので、半分くらいまで切断したら折り切った方が早いです。外側に向かって折ると径が広がってパイプに入らなくなる可能性が高いため、内側に折り曲げて切った方が良いです。
曲げて、まっすぐに戻してを繰り返していればちぎれます。
グラインダーを持っていて使用できる方はその方が早いです。
切断したらバリが出ていますので、すべての端がパイプに入るように紙やすり等で調整します。
パイプと丸棒の寸法はかなりピッタリサイズなので、現物合わせで入ることを確認しましょう。
パイプを切断
ダイソーのパイプカッターを使用して切断しました。たしか300円。ステンレス用ではありませんが、すでに20回ほどは切断していると思いますがとりあえず切断できています。
切れ味は当然ですが悪くなっている気はします。
切断寸法は13cm×4本です。
パイプカッターでカットした場合、内側にバリがでてステンレス棒が入らなくなりますので、バリ取りをします。
ドリルやインパクトを持っているなら、径5mmのドリルビットでバリ取りすると早いです。
ステンレス丸棒の曲げ加工
自作のワイヤーベンダーを使用して曲げていきます。
寸法は以下の通り。
22cm箇所は足部品になるので、真ん中を少し曲げて地面の設置面積を少なくしています。
この方が地面の凹凸に対応しやすいです。
自作ベンダーで曲げると少し支点がずれたりして正確な曲げは難しいので、現物合わせで対となる部品と同じ箇所で曲がるように調整しながら行います。
一度曲げてしまうとやり直しは効かないので慎重に作業しましょう。
羽子板ネジを使用した自作ベンダーで曲げ加工しています。通常の羽子板ネジだと穴径が小さく、穴を広げて太いネジが入るように加工する必要がありますが、僕は羽子板ターボという穴径が大きいものを使用しました。
穴形状が円では無いため若干スライドしますが使用上特に問題ないです。
羽子板ネジを使用したベンダーの作り方は調べるとたくさんでてきますので割愛します。
ステンレスメッシュの加工
ホームセンターで量り売りで購入しましたので、ちょうどいいサイズに切断していきます。
網目はお好みで問題ありませんが、網目が粗いとよく燃えます。一方僕が使ったような網目が細かい物だと直火に近い燃え方になります。あくまでも比較的という話です。
あとは個人的に網目が細かい方が手触りがなめらかなので出来るだけ細かいタイプにしました。
寸法は大体32cm×24cm程度。全辺を1cmほど折り曲げる計算です。2回折り曲げる場合は各2cmずつ大きく切り出しましょう。
少し強めの普通のハサミで切断できますが、多分ハサミの切れ味は悪くなります。
切断が終わったら端っこを折り返します。本当は2回折り返した方が安全なのかもしれませんが、今回は1回のみ折り返しました。
とにかく折り返したサイズがA4サイズになれば大丈夫です。
続いて角の4か所にハトメ用の穴をあけます。ドリルを使用するとメッシュがねじれてシワがよってしまうので気を付ける必要があります。
曲げた丸棒に合う位置に穴をあけましょう。
僕はとがっている物を差し込む→ニッパーで穴を切断して広げる→さらに太い物(プラスドライバー)を突っ込んで広げていきました。
ハトメがハマるようになったらボサボサしている箇所をペンチでつぶして、ハトメすれば完成です。
ハトメは専用工具とセットでホームセンターに売っています。500円しなかったと思います。
組み立て
できた部品は以下の通りです。
まずは足部品にパイプを4本差します。このパイプは以後つけっぱなしです。
次に上用の部品をメッシュに通します。メッシュを裏返しにする方向で組み立てた方がやりやすいです。
最後に上部品を脚部品のパイプに差し込めば完成です。
使う材料を間違っていなければ、メッシュはパイプには通りませんので、その上で止まるはずです。
強度UPと火加減調整機能
基本構造だけでは力をかけたときにたわみます。よっぽど重い薪を使用しない限りは使用できそうですが、強度UPと火力調整構造を追加するためにロウ付け加工をします。
ステンレス丸棒とパイプ切断
同様に切断します。
長さは僕の場合丸棒29.5cm×2本、パイプ21.8cm×2本でしたが、曲げた寸法次第なので現物合わせで確認お願いします。
パイプは丸棒にしてもOKですが、1mのパイプを用意していれば余りがありますのでそちらを使います。手ノコだと丸棒の切断が大変というのもありますが。
ステンレスをロウ付け
ロウ付けを行います。アーク溶接ほどの強度はでませんが、素人でも練習すれば何とかなる加工ですので是非チャレンジしてみてください。ガスバーナーが必要です。
使用したのはこちらのロウ付けセット。結構値が張ります。アマゾンでも購入可能。
ロウ付けの手順ですが、
・接続部と周辺にフラックスを塗布
・ガスバーナーで加熱(レンガなどで防火対策はしっかりしましょう)
・フラックスが白くなる→また液体になったらロウ材を塗布
というのが基本のようですが、結構難しくこんな単純にはいきません。
温度が高すぎても低すぎてもダメです。
また、しっかりとロウ材が流れないと少し引っ張っただけで外れる程度の強度、つまりくっつきません。
コツとしては、気持ち低め(ステンレスが赤くなる直前くらい)からロウ材を乗せてしまい、そのまま加熱していくとロウ材がシャーっと流れるタイミングがあります。
その一瞬にスピード勝負でロウ材を追加してあげるといい感じに流れてうまくいきます。
汚れ落とし
ロウ付け後は焦げたフラックスがのこっており、これを残しておくとサビの原因になるらしいので、ワイヤーブラシなどで水洗いしながら汚れを落とします。
【洗浄前】
【洗浄後】
どんどん汚れが落ちていくので楽しくなってきます。
完成した焚き火台詳細
以上で自作焚き火台のDIYは完了となります。
最終的にそろった材料はこちらです。接続用パイプ部品と足用部品は連結済みです。
組み立て後の写真です。
ロウ付け箇所はしっかりとロウ付けできていれば思いっきり引っ張っても外れません。その前に各箇所が曲がります。
ダイソーの水切りスタンドを五徳として使用します。A4ケースへはかなりギリギリサイズなので小さめのケースだとハマらないことがあるかも。
高さで火加減を調整できるようになっています。
ダイソーのA4メッシュケースに収納してみました。
ケースを含む重さは583g。
重さ、サイズ、強度において、満足のいく焚き火台を作ることができました。
以上、軽量コンパクトで料理がしやすい焚き火台のDIYでした。最後まで御覧頂きありがとうございました。
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